プロの技術で差がつく！ハウスメンテナンス業者とプロの選び方
ハウスメンテナンスはただ安く済ませるだけでなく、プロの技術と知識を活かすことが重要です。どんな業者を選べば安全で高品質なメンテナンスが実現するのか、適切な選定方法やポイントを詳しくご紹介します。信頼できるプロに依頼して、失敗知らずのメンテナンスを実現しましょう。
目次
DIYのハウスメンテナンスは簡単？DIYが招く悲劇とリスク
ハウスメンテナンスには相当の費用がかかるため、プロに任せずにDIYで何とか済ませられないかと考える人は多いようですが、素人に外壁塗装やクロスの張り替えなどを依頼すると、失敗する 例が多いので注意が必要です。
◇外壁塗装の失敗事例
親戚に外壁塗装を依頼したAさんのケースでは、途中で「塗料が足りなくなったから買い足す必要がある」「道具も新しく買う必要がある」といった追加費用が発生し、最終的にプロの業者に出してもらった見積もりとほとんど変わらない金額がかかってしまいました。
プロではないため、塗装前の洗浄や下地処理も行わず、しかも1回塗りだったため、数年で剥がれてくる箇所が出てきて、Aさんは後悔しました。素人が外壁塗装を行うと、自家用車に塗装が飛び散るリスクがあるほか、万が一作業台を踏み外してケガをした場合、治療費まで払う羽目になることもあります。
◇リビングのクロス張り替え失敗事例
Bさんは、リビングのクロスの張り替えを自分でやってみたものの、うまく仕上がりませんでした。壁掛けテレビを実現するために壁紙をアクセントクロスに張り替えようとしたものの、補強した箇所が段差になり、不自然に目立ってしまいました。
また、購入した壁紙の幅が壁よりも若干狭く、片側がきれいに仕上がっていない状態でした。自分でクロスを貼ることは確かにプロに依頼するよりも安く済む方法ですが、結果として凸凹ができてしまったり、端の処理がきちんとされていなかったりするため、やり直しが必要になることがあります。
DIYにより結果的に費用が高額になることも
画像出典：フォトAC
DIYでハウスメンテナンスを行うと、一見費用が安く上がると感じるかもしれませんが、実際には多くのリスクが伴います。
◇ケガをするリスクがある
作業中のケガのリスクに注意が必要です。例えば、外壁塗装を行う際、1階部分の外壁の高さは一般的に2.5〜3mほどあります。高所での作業となるため、作業台やはしごを使用して作業をすることが一般的です。
片手に塗料の入ったバケツを持ちながら、もう一方の手で壁を塗るため、バランスを崩して落下する危険性があるのです。もし高所から2m地点から落ちた場合、打ちどころが悪ければ重傷を負い、救急車で運ばれ、入院する可能性もあります。
さらに、ケガを免れたとしても、はしごを踏み外し、塗料を床にこぼしてしまうこともよくあります。また、プロ仕様の高圧洗浄機などがないため、下準備が不十分で汚れや苔が残ったまま塗装を行ってしまうことがあるのです。
この結果、せっかく塗装をしても、わずか数年で剥がれてしまうことが少なくありません。安全な作業環境の確保と準備が不十分だと、ケガや無駄な修繕費用が発生するリスクが非常に高まります。
◇修正に費用が必要になることがある
素人のDIYによる工事には、以下のような問題がつきものです。まず、床の傾きや壁の凹みを直すための木工事では、素人がパテ処理を行うと仕上がりが凸凹になってしまうケースが少なくありません。
これは、下地のレベルがうまく取れていないためです。例えば、床の傾きが修正されていないと、三半規管が乱れてめまいを引き起こす可能性もあります。
次に、クロスの上からペンキを塗るDIYも問題が多いです。ペンキが乾くとクロス同士がくっついてしまい、後で本格的なメンテナンスをする際にクロスがきれいに剥がれなくなることがよくあります。
このため、賃貸物件では、クロスの上からペンキを塗ることが許可されていないケースもあります。確認を怠ると、次の入居者に不具合が生じる可能性があるため、慎重な対応が必要です。
最後に、瓦や外壁へのコーキングも素人が行う際のリスクが高いです。知識がなく、プロ仕様の装置も使わない状態で作業をすると、雨漏りが悪化したり、修正する際に高額な費用が発生したりすることがあります。このため、素人がDIYでコーキングを行う際は、事前にプロのアドバイスを受けることが重要です。
特にメンテナンスが難しい箇所はプロに任せるのが安心
DIYの経験が何年もあり、ある程度のスキルと知識がある人なら、ベランダのトップコートの塗り直しなどは自分でもできますが、外壁や屋根の塗装などはプロに任せたほうが無難です。以下でその理由について詳しく解説します。
◇外壁および屋根塗装
外壁や屋根の塗装は、高所での作業が必要となるため、素人が一人で行うのは難しいです。加えて、長持ちするためには高圧洗浄やケレン掛けなどの下準備が不可欠です。高圧洗浄を行わないと、汚れが残ったままになり、塗料がしっかりと壁に密着せず、耐久性が低下します。
また、サンドペーパーを使ったケレン掛けも、ペンキが剥がれにくくするための重要な作業です。これらの手順を飛ばして塗装を行うと、塗料がすぐに剥がれてしまうため、修繕費用が発生しやすくなります。
放置すると雨漏りのリスクも高まり、トータルでのメンテナンス費用がかさむことになるので、プロに依頼するのが安心です。
◇床の張替え
床の張替えも難易度が高く、プロに任せるべき作業です。フローリングの床には、さまざまな施工方法があり、それぞれに適した道具や処理が必要です。また、一軒家の床下は漏水やカビ、腐敗のリスクが高く、素人が作業するにはリスクが伴います。
プロの業者なら、床の下の問題も含めて根本から対処できるため、結果的に長持ちし、修繕費用を抑えることができます。
◇クロスの張り替え
クロスの張り替えも、DIYの経験が豊富な人でも難しい作業です。慣れていない素人が行うと、シワや剥がれが発生しやすくなります。また、柄物のクロスを選ぶ場合、壁紙と壁紙の柄合わせが必要であり、これもプロの技術が必要です。自分で行うと時間がかかり、必要な工具や材料の購入で費用もかさんでしまいます。短時間で確実に仕上げるには、プロに依頼するのが賢明です。
住宅メンテナンスサービスのプロの選び方とポイント
適切な業者を選ぶためにはいくつかの重要な要素を確認することが必要です。質の高いメンテナンスを確保するためには、専門知識や実績、顧客満足度を基にした選定が重要です。
◇住宅メンテナンスサービス業者を選ぶポイント
まず、メンテナンス業者を選ぶ際には、有資格者の存在や豊富な施工実績があるかどうかを確認することが重要です。「建築士」や「住宅点検マイスター」などの資格を持った専門家が常駐している業者であれば、メンテナンスに関する適切なアドバイスを受けることができます。
また、施工実績が多い業者は、さまざまな現場での経験が豊富であり、トラブルへの対応もスムーズです。ホームページで具体的な施工事例を公開している業者は、過去の実績を確認しやすく、安心して依頼できるでしょう。
次に、実際の利用者の声を確認することも大切です。口コミサイトを利用すると、施工事例や料金、顧客満足度についての具体的な情報を得ることができます。良い口コミが多い業者は、信頼できるサービスを提供している証拠です。
反対に、悪い評価が多い業者は慎重に選ぶ必要があります。口コミを通じて、実際に依頼した人々の体験談を知ることで、サービスの質や対応の良さを把握することができます。
最後に、施工後の対応がどれだけしっかりしているかも重要です。アフターサービスが万全なリフォーム業者を選ぶことで、施工後も安心してメンテナンスを依頼できます。保証の範囲や適用される期間については、契約前に詳細を確認することが大切です。
万が一のトラブルや修繕が必要になった際、迅速に対応してくれる業者を選ぶことで、長期的な安心が得られます。
◇住宅リフォームを思い立ったらまずはプロに相談してみよう
リフォームは、自分の家を快適で機能的な空間にするための大きな決断です。専門知識を持ったプロのアドバイスを受けることで、無駄な出費や失敗を避けることができます。リフォーム業者は、具体的な施工方法や材料選び、予算管理のアドバイスをしてくれます。
また、施工事例やこれまでの経験から、自分の要望に合ったリフォームプランを提案してくれます。相談することで、リフォームの全体像が把握でき、計画がより具体的になります。
専門家と一緒にリフォームのプランを立てることで、安心してプロジェクトを進めることができるでしょう。まずは信頼できるリフォーム業者を見つけ、相談してみることから始めてください。
DIYのハウスメンテナンスは、コスト削減の一手段として魅力的ですが、実際にはリスクが伴います。外壁塗装やクロスの張り替えなどは、素人が手を出すと失敗しやすく、追加費用ややり直しが必要になることが多いです。
高所作業や不十分な準備によるケガ、プロ仕様の道具がないための質の低い仕上がりなど、様々なリスクがあります。 住宅メンテナンスサービスの専門業者に依頼することで、安全で確実な仕上がりを得ることができ、無駄な修繕費用を抑えることができます。DIYでメンテナンスを行う前に、プロのアドバイスを受けることが重要です。
